2017年10月16日、ffmpeg 3.4 Cantor(カントル)がリリースされた。3.4 は 3.3 からのメジャーアップデートでこれまでに取り込まれたコミットのすべてが入っている。
前回更新記事:ffmpeg 3.3 リリース
git.ffmpeg.org Git – ffmpeg.git/blob – RELEASE_NOTES
git.videolan.org Git – ffmpeg.git/blob – Changelog
追加されたフィルタで記事にしているフィルタ一覧
- 直線上の YUV, RGB の値を表示する oscilloscope
- 矩形部分の YUV, RGB の値を表示する pixscope
- フリッカー(ちらつき) を低減する deflicker
- フィルタで手軽にリミッテッドレンジに出来る limiter
- エッジ検出フィルタ roberts
- 2つの連続したフィールドを1つのフレームで出力する weave : doubleweave
- 2入力の LUT を手軽に入れ替えられる lut2 : tlut2
- 18の周波数帯に分けてゲインを調整する superequalizer
- サラウンドをヘッドフォン用の2チャンネルに配置する headphone
- 音声をサラウンド変換する surround
- 2ファイル入力するフィルタの挙動設定 framesync
フィルタ以外の注目点
update cuvid/nvenc headers to Video Codec SDK 8.0.14 と、書いてないが libxml2 対応により MPEG-DASH の xml が読み込めるようになっている。ちなみに MPEG-DASH は youtube-dl でも読み込める。